夕暮れ時、沈む太陽が
どこか似合うデザイン

縁側の外から、美味しい香りが漂ってきた。とても香ばしく甘い甘い香りだ。僕はこの香りが大好きだ。 最近は冬の寒さが厳しくなり、居間では父がコタツを出し始めた。僕がそれを手伝っていると、外から僕を呼ぶ声がした。
「おーい、できたぞ」
この声はおじいちゃんだ。僕の好きな焼き芋を作ってくれている。落ち葉の山から立ち上がる白い煙、この煙すら美味しく感じてしまう。おじいちゃんは出来上がったばかりの焼き芋を1つ僕に差し出した。
「暑いからやけどするんじゃないぞ」

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