いつもここから新しい一日のはじまり

出会い

目覚まし時計の音で目を覚ます。
ぼんやりとした意識の中で体を起こすが部屋の中はまだ薄暗い。
夜中に起きてしまったかもと思い、窓の方を確かめるように見ると、
締め切ったカーテンの隙間から外の光がキラキラと漏れている。
その光に導かれた手でカーテンを開けると、一瞬で視界が光に包まれた。
思わず細めてしまった目に、朝日に輝いている木々や草花の姿が映る。
爽やかな朝だ。

背伸びをして全身に朝日を浴びると、意識もどんどん鮮明になっていく。
顔を洗って、朝食をとって、歯磨きをして、着替え。
毎朝の何でもない繰り返しが、どこか新鮮な気持ちになれるのは朝日のおかげなのだろうか。
玄関で靴を履き、改めて鏡を向き合う。
逆光で映る自分の顔も心なしかいつよりも調子がいいようだ。
玄関をガラガラと開けて一歩踏み出すとともに振り返り、
いつもよりも大きな声で「いってきます」を言ってみた。
朝日も木々も草花も、待っていたかのように出迎えてくれる。
今日という新しい一日がはじまる。

建峰について

隠し味は今も昔も変わらない

団らん

トントントントン。まな板の上で、包丁が軽やかにリズムを刻んでいる。
「ねぇねぇ」「なぁに?」
「同じ材料、同じ分量、同じ作り方なのに何で味が違うのかな?
 私が作ってもお母さんが作るのと同じ味にならないんだよね。
 ひょっとして、こっそり秘密の調味料を使ってる?」
「そんなわけないでしょ。うちにある調味料はあそこに置いてあるので全部なんだから」
「そうだよねぇ。じゃあ火加減とかの違いかなぁ」
「しいて言うなら気持ちかしらね」
「気持ち?」
「食べることは命をいただくことでしょ。
 だからどんな食材にもありがとうって気持ちを忘れないようにしてるし、
 その食材をみんながおいしく食べてくれますようにってお願いしてるの」
「そんなんで変わるのかな・・・」
「大好きな人に料理を振る舞うときが来たらきっとわかるわよ」
「今知りたいのに!」
思わず笑い合うふたり。
「ほら、もう準備できちゃったからみんな呼んできて」
「はーい」
美味しくて楽しい時間のできあがり。

トントントントン。まな板の上で、包丁が軽やかにリズムを刻んでいる。
「ねぇねぇ」「なぁに?」
「同じ材料、同じ分量、同じ作り方なのに何で味が違うのかな?
 私が作ってもお母さんが作るのと同じ味にならないんだよね。
 ひょっとして、こっそり秘密の調味料を使ってる?」
「そんなわけないでしょ。うちにある調味料はあそこに置いてあるので全部なんだから」
「そうだよねぇ。じゃあ火加減とかの違いかなぁ」
「しいて言うなら気持ちかしらね」
「気持ち?」

「食べることは命をいただくことでしょ。
 だからどんな食材にもありがとうって気持ちを忘れないようにしてるし、
 その食材をみんながおいしく食べてくれますようにってお願いしてるの」
「そんなんで変わるのかな・・・」
「大好きな人に料理を振る舞うときが来たらきっとわかるわよ」
「今知りたいのに!」
思わず笑い合うふたり。
「ほら、もう準備できちゃったからみんな呼んできて」
「はーい」
美味しくて楽しい時間のできあがり。

私たちについて

私たちについて

午後3時、お茶でつながる大切な時間

一服

「お茶が入りましたよ」
「わー、ありがとう」
控えめで品のある湯飲みからは湯気が上がっている。
「あちちっ」
湯飲みを持とうとすると思っている以上に熱い。
あまり意味がないとはわかっているものの、少しだけ手であおいでみる。
「火傷しないようにね」
「うん、大丈夫」
少し冷めてきたようで今度は湯飲みを持つことができた。
口をつけるとお茶のいい香りが広がる。
「はぁ~、おいしいねぇ。落ちつくねぇ」
「ふふふ、それはよかった」
「ねぇ、おばあちゃん、あの盆栽は何の木なの?」

指をさした先には、日本絵画に出てきそう盆栽が。
「あれは五葉松。おじいちゃんが初めて買った盆栽なのよ」
「そうなんだ。その隣は?」
「隣のは黒松。おじいちゃんのお気に入りね」
「どっちも松なんだ!同じ松でも全然印象が違うんだね」
「もともとの違いもあるけど、どれもおじいちゃんの好みだったりこだわりがあるのよ」
「今度おじいちゃんに詳しく聞いてみようかな」
何でもない会話とのんびりとした時間が流れた。

建材について

何にでもなる場所で何でも解決

相談

バタバタと廊下を慌ただしく走る音がどんどん近づいてくる。
「ねぇ!こっちとこっち、どっちがいいと思う?」
余程慌ててきたのか、肩で息を切らしている。
「うーん、これからの季節だったら右側がいいんじゃない?」
「右側ってことはこっちね!」
来たときと同じような勢いでバタバタと奥の部屋へ帰っていく。
「どうしたの?あの子」
「今日はみんなとお出かけなんだって。それもいつもよりはちょっと遠出の」

するとまたバタバタと廊下を走る足音が近づいてきた。
「ねぇ!これとこれだったらどっちがいい?」
「左側かなぁ」「わかった!」
慌ただしく帰っていく。
「もうあの子、候補になってるやつ全部持ってくればいいのに」
「縁側でファッションショーってのもオツだね」
しばらく遠くでトタバタしている音を聞いていると、また足音が近づいてくる。
顔を見合わせて、思わず笑ってしまう。
「次は何を選ばされるのかしら」「何を着たって可愛いのにねぇ」
おめかしをした世界で一番可愛いあの子が出かけていくまで、あと数分。

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