Q. 耐震等級3の家なら、被害は出ませんか?
A. 地震への備えを高める重要な指標ですが、すべての地震で無被害を保証するものではありません。
2016年熊本地震の国土交通省の報告概要では、益城町中心部の調査対象区域で耐震等級3を確認できた木造住宅16棟のうち、14棟が無被害、2棟が軽微または小破でした。特定区域の調査結果で、悉皆調査の集計は2016年9月8日時点の暫定値です。出典:国土交通省「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書の概要」(3頁、悉皆調査は2016年9月8日時点の暫定値)
能登半島地震については、2025年12月の最終とりまとめで、輪島市・珠洲市・穴水町の被害の大きかった地区等の調査対象に含まれる等級3の木造住宅19棟のうち、18棟が無被害、1棟が軽微から中破と報告されています。熊本とは調査条件も被害のまとめ方も異なるため、単純に合算・比較しません。出典:国土交通省「令和6年能登半島地震における建築物構造被害の原因分析を行う委員会 最終とりまとめ」(2025年12月、本文4〜6頁)
この結果は、調査された住宅の状況を示すものです。「等級3なら全国どこでも被害が出ない」「無被害になる確率がこの割合」といった説明には使えません。対象棟数が限られ、敷地や建物の条件も異なるためです。
また、構造の倒壊を防ぐことと、内装や設備が壊れず生活を続けられることは別です。耐震性能を確保することに加えて、家具の固定や避難経路、停電・断水への備えも考えます。被害をゼロと断言するより、何に備え、何が残る課題かを理解することが大切です。
家づくりで確認したいこと
「壊れない」という説明だけでなく、構造・内装・設備のどこまでを想定した話か確認しましょう。
資料確認日:2026年10月5日
本物と健康を追求する家づくり
